2009/08/19

在日外国人の健康問題

「在日外国人の健康問題」

第1回BRSAセミナーでの山村淳平先生(港町診療所)の講演の要約

1)医療機関における保険点数
国民健康保険を持たない場合、診療を受ける前にその病院が1ポイントいくらで医療費を計算しているかを知ることが重要。1ポイント10円以下ならば、診察を受けてよいだろう。

2)入院費等で20万、30万と医療費がかかる場合、病院の医療ソーシャル・ワーカーと相談して、分割払いにする。例、毎月1万円。

3)結核の場合は、国保の有無にかかわらず、法律により医療費を負担することはない(ただし、検査は自己負担)。

ビルマ人には結核にかかっている人が多い(本国の状況が反映されているため)。年に一度は、胸部レントゲンをとってチェックする必要がある。

4)日本で無料で受けられる健康診断、医療相談、HIV検査などについて

5)健康の増進
A. 国保がない場合、せき・熱の症状があるとき、まず市販の風邪薬で。タンの色が変わり、38度以上の熱が2週間以上続くときは病院に。

B. 腹痛 お酒、辛い食べ物、コーヒーを控える。

C. 飲食店での立ち仕事の多いビルマ人には腰痛持ちが多い。体操などを心がけるように。また来日して肥満した場合も腰痛などの原因となる。

6)入管の収容等により、精神的な問題を抱える人も多い。アルコール依存症の問題もある。問題の解決には、入管での外国人の扱いを変える必要がある。

文責:熊切

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