10月18日、大塚の南大塚地域文化創造館の第一会議室にて、ワークショップを開催しました。
参加者は、ビルマ問題、難民問題に関心のある学生、市民、ジャーナリストなど14名の方々でした。
今回のワークショップの目的は、在日ビルマ難民から1988年の民主化要求デモについて直接話を聞くことにあります。
このワークショップのカギとなるリソースパースンを、オンマートェインさん、ミンアウンカインさん、ミョシトゥオウンさんら4人のBRSA会員が務めてくださいました(もうひとりは匿名)。
まず大瀧会長による挨拶があり、つぎに熊切が予備知識として今回のワークショップの狙いと、1988年の出来事のアウトラインに関する説明を行いました(詳しくはBRSAアーカイブズの「資料」を参照のこと)。そして、司会のNさんよりワークショップの手法と注意事項に関して話があった後、3回のセッションが開始されました。
《今回のワークショップの手法》
14人の参加者を4つの小グループにわけ、部屋の四隅に設けた机にそれぞれ集まってもらいました。4人のリソースパーソンがそれぞれの椅子に座り、参加者が直接インタビューを行います。
参加者には、次の資料が手渡されています。
1)ビルマ問題難民問題に関する基本情報を記した資料
2)ワークショップの狙いや1988年の背景を記した資料
3)ビルマの地図
4)ヤンゴンの地図
5)ヤンゴンの市街地の詳細地図
これらの資料を使いながら、1988年に何が起きたかを、それぞれのグループで聞き取りを行います。
最 初のセッションは20分、そしてリソースパーソンがグループを変え、次のセッションが始まります。この第2回のセッションもやはり20分。ですが、時間に なってもどのグループも話に夢中でなかなか終わりにしてくれません。結局、休憩時間の5分もほとんどの人が席を立たず、ビルマ難民とのインタビューを行っ ていました。そんなわけで最後のセッションは30分としました。
セッションの最中に、各グループを回って、1988年のデモの様子を記録した4分ほどのビデオを見てもらいました。
《まとめ》
今回は各小グループには特別な課題は出さなかったので、小グループごとに何か報告するということはありませんでした。話をしてくださった会員の方々に一言感想を述べてもらい、アンケートに記入していていただいてワークショップは終了しました。
《終わりに》
参加者の皆さんは熱心にインタビュアーの役目を果たしてくださったと思います。話が弾まないという事態をいちばん危惧していたのですが、ビルマ問題に対する参加者それぞれの関心が高く、またビルマ人の方も率直に話してくださったため、非常に活発な交流ができました。
次回は同様な手法で「在日ビルマ人の生活・労働問題」を扱う予定です(12月頃)。
今回おいで下さった参加者のみなさま、貴重な体験をお話しくださった4人のビルマ難民の方々、準備と司会を行ってくれたNさん、そして会場の準備や受付などを行ってワークショップを支えてくださった会員のみなさますべてに心より感謝を申し上げます。
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